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ボルボ 850 8B(854/855) 部品・パーツ

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ボルボ850は、1991年に登場した中型プレミアムセダン/ワゴンで、ボルボの歴史における革新の象徴といえるモデルです。ボルボ初の前輪駆動(FF)+横置きエンジンを採用した量産車であり、それまでの後輪駆動ボルボ(200/700/900シリーズ)から大きな技術的転換を果たしたことで、同社の現代化に大きく貢献しました。

エクステリアは、それまでの角ばったボルボの伝統を受け継ぎながらも、よりエアロダイナミクスを意識した滑らかなデザインへと進化。スクエアなスタイリングと伸びやかなルーフラインは、セダンとエステート(ワゴン)の両方で美しいバランスを実現しています。とくに850エステートは、「美しい実用車」の代表格として世界中で高く評価されました。

インテリアは、スカンジナビアらしいシンプルかつ機能的なデザイン。すっきりとしたインパネ、手に馴染むスイッチ類、優れたシート形状と着座感など、見た目だけでなく操作性や快適性にも優れています。ワゴンモデルは特に荷室の使い勝手が良く、リアゲートを倒せばフラットで広大なラゲッジスペースが出現し、ファミリーユースからアウトドアまで幅広く対応しました。

パワートレインには、ボルボ独自の直列5気筒エンジンを搭載。自然吸気とターボ仕様が用意され、特に850ターボは滑らかな加速と高いトルクを実現し、欧州車らしい個性を確立。1996年にはスポーツモデル「850R」も登場し、240psを超えるハイパフォーマンスで話題を呼びました。駆動方式はFFが基本で、一部グレードにはAWD(四輪駆動)も設定されました。

安全性能も当時としては非常に先進的で、世界初のSIPS(側面衝突保護システム)や、WHIPS(むち打ち軽減機構)の先駆けとなる安全構造を採用。運転席エアバッグをはじめとする受動安全装備も充実しており、ボルボが“世界一安全なクルマ”と呼ばれるゆえんを感じさせる内容となっています。

また、850はそのイメージを大きく変える出来事として、ツーリングカーレース(BTCC)へのワゴン参戦が話題に。ファミリーカーとしてのボルボがサーキットを駆け抜ける姿は、当時のマーケティングとしても極めて効果的で、「退屈な安全車」という旧来の印象を一新しました。

ボルボ850は、技術・デザイン・ブランドイメージの転換点として極めて重要な存在であり、現在のV70やS60へとつながる現代ボルボの原点とも言えるモデルです。その信頼性と個性あふれる5気筒エンジンのサウンド、堅牢な作りは、今なお多くの愛好家に支持され続けています。

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